男子チアリーディング(チア男子)のサポートで感じること(2)

前回に引き続き、男子チアリーディングのサポートをして感じること(2)です。

「怪我を乗り越えるのは気合いじゃない」

チアリーディングに関わり始めて、怪我の多いスポーツであるのは身に沁みました。
大会やイベントなど忙しさを感じました。
チーム競技な性質上休んでいる場合じゃ無いことも理解しました。

私もスポーツトレーナーとしてなるべく練習を途切れずに行えるように
「安静にして。」と言いたい気持ちを押し殺してなんとか無理矢理にでも送り返す。
そんな対処をしています。
彼らはスポーツを休止するつもりない。と諦めのような気持ちでその中でもできる限りをしてきました。
練習の日々の中で、なんとかリハビリと安静と練習を合わせて行っていくか。
それを考え支えるのが私たち専門家のするべきことなのではと思っています。

そんな中でリハビリを提供できる場所がない。と思いました。
私自身の未熟さを感じることも多くあり、整形外科に転職することや事業を立ち上げるなどやれることをどんどん増やしていこうと思い行動していっています。

怪我との向き合い方について

彼らは本人のできる限りの努力をしています。
彼らが努力していないなんて全く思ってないです、あんだけいろんなことを頑張っているのにそんなことあるはずがないです。
ただ適切なセルフケアができていないのです。
「ストレッチをして気合いでチアリーディングやっています。」 なんて選手はたくさんいました。

怪我のリハビリにはこういったトレーニングやストレッチが必要。だといった明確な目的をもった対処がまだできていないんです。
これは、メディカル陣営の責任です。我々の責任なんです。
これほど特殊な競技では、選手各自で対処をしようと思ってもやりきれるはずがないんです。
適切な過程で、適切なメニューを作って治療をしていけば不調なくチアリーディングを行うこともできるはずです。
そんなことを感じる今日この頃です。

そんな現状を変えるにはトレーナーとしてトレーニング指導時間を作ることが重要だと思います。
他の競技では一般的なその競技に専門化されたパーソナルトレーニングを実施していることが多いです。
そういったチア用に考えられたトレーニングメニューをチアリーディング界隈でどんどん取り入れていくことが必要だと感じます。
僕がその役割を担いたいと感じて、Cheer-Ath-Upを立ち上げました。

身体作りの大切さ〜競技パフォーマンスを支える〜

今年の3月20日に開催されたKOC2024(King of Cheerleaders association)に帯同していました。
「男子チアリーディングの面白さ」が見た人たちを魅了したこと間違いなし、かなり白熱し全国の男子チアが集まり、大会全体で大盛り上がりな良い興行でした。

ただ閉会式で大会の偉い方がこうおっしゃっていました。
「演技はすごかった」
「ただ他のカテゴリーのチアと比べてつま先をしっかり伸ばす、などの細部の美しさは改善点だと思う」
細部も良い演技ができてくると男子チア界隈はさらによくなっていくはずだ。」
そのようなニュアンスの発言だったと記憶しています。

競技チアリーディングではド派手な技のなかでも繊細な技や息乗った美しさなども求められます。
男子チームの性質上、男子チアの魅力はそういった概念とはまた違った位置にあるのだろうとは思いますが美しさも兼ね備えた演技が重要なのはいうまでもありません。
器械体操の男性選手のようなかっこよくて、綺麗な演技を作れるようにすることが競技全体の質を上げることにつながるはずです。

スポーツにおいて細かい手先などの動きまでこだわることは重要で、その練習過程を通して身体の使い方を覚え怪我のしないような体づくりができていくと思っています。
タンブリングやジャンプ、ダンス、スタンツ練習など、各々がそれぞれの課題を持って細かいところまで意識して練習していることでしょう。
トータッチを例にあげれば「脚がもっと上がるようになりたい、膝が伸びない」「お尻が前に向かない」などそれぞれ課題があり、それぞれの対処方法を考えるのが大切です。

その中でメンズチア選手は、パワーで無理矢理に解決して「気合いでなんとかするパターン」が多く思います。
気合いでは怪我予防や体づくりをすっ飛ばしてしまいます。

リハビリにおいてもそうです、基礎の動きが定着し応用の動きの過程になった際には「現在のレベルではこの動きはできない」と立ち返ってさらなる基礎的な運動を積んでいく。
慎重すぎるとも取られるリハビリ過程が良好な演技・健康なチアリーディング生活を支えていくはずです。
たとえば綺麗なトータッチ、綺麗なバク転などをとっても下肢・肩の柔軟性が重要です。
細かくわければどの部位が柔軟性が足りないのか、どこを対象にどんなストレッチをすればいいのか。など考えながらやることで質が上がります。
できなかった理由が「勝手によくなった」と「狙ってよくなった」とはまた違うはずなんです。
「狙う」ことは我々専門家に任せてください!

実際に練習や大会本番にかけてサポートをさせていただいて、細部までこだわることがいかに難しいかを感じました。
細部にこだわっていこう。と発言することすら心ぐるしいですが、
私がこの界隈を支えていくと決意してから、そういった改善すべき点にはどんどん取り組んでいこうと思っています。
体操教室でのアルバイトを始めました、青マットの上で体操の器具やエアバーンを使って私自身もタンブリングに挑戦できる環境になりました。
私自身がタンブリングに挑戦することでより伝えれることを増やしていきたいと思っています。

医療従事者や専門家(トレーナーなど)に頼ってください

アスリートは自分たちの力で進んでいく強い力を持っています。
ただそれも基本的な身体能力が整っていくからこそです、チアリーディングのように怪我の多い競技で何も対策もしないままではいけません。
身体が整うまでの間に怪我をしてしまえば、
そのまま進んだとしても先にあるのは身体を苦しめる泥沼な悪循環です。

悪循環に入ることを予防する。
そんなメニューに実際に取り組んでもらうには、しっかりと面と向かって身体の状況を評価して
「今の体ではここが使えていない、ここを改善すると絶対によくなる。」という点を洗いざらい見つけて改善させていく
必要性をしっかりと示せる、適切な順序で導けるトレーナーというのが必要がと思います。
そのトレーナーの一人になり、そんなトレーナーができる専門家を増やし、この界隈に広げていきたいと思いました。

公演会・大会・イベント出演など期限の決まっている出番がある以上は、「少しずつやっていく」ができない時が大半だと思います。
「基礎が出来上がってから構成練習に入ろう。」「痛みがなくなってから練習に参加して。」
が難しい競技です。

靱帯断裂手術後のリハビリで許可されていないけどこの大会にはでる。
股関節痛や腰痛があるが練習を続ける。みんなと同じ練習内容で続ける。
などなどはたくさん聞いてきました。
ある程度は仕方ないことですし、私としてはスポーツトレーナーはできるだけ練習に休まず運動は続けながら治療していくことが理想だとは思っています

ずっとトレーナーがついているチームであればなんとかなるでしょう。
ただ私が知る限りではチアリーディング界隈にそんなチームはほとんどないんじゃないでしょうか。
トレーナーがいない。もしくは各自で整骨院や病院に通ってリハビリを受けている。週末のみトレーナーがくる。などばかりなのではないでしょうか。
トレーナーがいなくてほとんどのケアを自分で行わないといけない選手たちが、
そんな痛みを我慢しながらのチアリーディング生活をしてしまったら壊れる一方です。

病院・接骨院に受診して、「これとこの運動はダメ」
じゃあトータッチは?→ダメ。
じゃぁタンブリングは?→わからないけどダメ
と言われたら何をしろっていうんだ。そんなことしたら何もできないだろ。となるのは当たり前です。

そういう時でこそ、専門家に頼ってください。
・ジャンプはできなくても〇〇をやろう。
・タンブリングの練習はできないけど、タンブリングに繋がるトレーニング方法はあるよ。
・このタイプのサポーターを使ってみて、こういうテーピングあるよ。
など選手のためになることを紹介します。

「不調があるのにスポーツをする」
不調があることが当たり前でなくなるように、頑張っていきます。
よろしくお願いいたします。

 

相談場所の提供(LINEオープンチャット)


目の前にいる人(参加者)に対して身近な存在として、みんなを応援するトレーナーとして
みんなのチアリーディング人生を手伝わせてください。

・動画つきのトレーニング動画、ストレッチ動作の投稿
・チアリーディングに役立つ情報(主に健康について)
・身体づくり、怪我予防についての相談
・怪我をしてしまったときの対処法のアドバイス
などをしていきます。

興味がある方はぜひ参加してみてください!
メンズを含むチアリーダーたちの交流の場になればと思います。
また、チア力を高めるための情報も発信して行きますのでぜひ参加してみてください!

交流ができること、お話を聞ける時を楽しみにしています!

チアリーディング選手のため身体のケア相談窓口【Cheer-Ath-Up】
Cheer-Ath-Up運営するチアリーディング選手向けの無料相談窓口です。 運営者は柔道整復師という怪我の治療とリハビリを専門とする医療従事者です。 怪我の治療やテーピング、怪我予防やリハビリ、疲労回復などなど相談相手になれます。 「チアで体幹が強くなりたいんだけど何したらいいかな」とか気軽に聞いてください ※男子チ...

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